2018-08-30
【早く会社を作るために買収する!?】司法書士梶原美保
一日でも早く会社を作りたい!!そうだ!既存の休眠会社を買収すれば早く会社を立ち上げることができるのではないかというアイディアが浮かんだりしませんか。
そこで今日は小規模な既存の会社を買収する場合について考えてみたいと思います。
会社を作る=取得するということは、その会社を支配することができる株主になるということですが、そのためには①新しく会社を設立するという方法②既存の会社を買収するという方法が考えられます。
既存の会社の買収する場合、株式の対価を支払うということになります。また手続きについては特段の定めがありませんので対象株式を評価して買い受ければ足りるように思えますが、この評価は容易ではなく公認会計士等専門家のサポートが必要になるでしょう。さらに対象会社の中身がはっきりしないということが問題です。例えば帳簿に記載されていなかった債務(借金)があったため後で返済を余儀なくされるというようなケースが考えられます。このようなことは絶対に避けなければなりませんので事前に対象会社について詳細な調査をすることになりますが、この調査は専門性が高いためプロの方に依頼するということになろうかと思います。そのため一定の時間と費用が必要になってきます。これらのことを勘案すれば、よほど中身を知っている会社であって、信頼の置ける人からの買収以外は避けられた方がよろしいのではないかと考えます。
新しく会社を設立する場合の会社の種類については7月のブログで紹介していますのでご参考にされてください。