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2020-08-31

【撤退の話】弁護士 松井竜介

こんにちは。弁護士の松井です。

 

経営をしていく上で、撤退という場面に直面することがあるでしょう。

それは破産という経営自体からの撤退の場合もあるでしょうし、

事業の一部門の閉鎖という意味もあるかもしれません。

最近とあるホストクラブの閉店の話を聞いた気がします。

 

破産や事業の閉鎖という言葉からはマイナスの印象が強いと思います。

しかし、撤退も単にマイナス面だけではないです。

赤字部門を切り捨てて、黒字部門に人や物などの資源を集中することや、

様々なリスクのある部門を閉鎖することで、

他の部門が営業しやすくなると面もあります。

 

ただし、これまで資源を投資してきたのに、

それをあきらめるのはなかなか決断できることではありません。

赤字が膨らんでいてもいつか回復するかもしれないという期待から、

どんどん赤字が膨らんでしまうということになり、

いわゆる「損切」ができないことも多いのではないでしょうか。

 

他方で、赤字だからすぐにあきらめるということが英断かというとそうでもありません。

そこで人が雇用されている場合には解雇という話になり従業員さんにも影響のあることなので、

本来は容易に決断できることでもありませんね。

当然従業員さんも生活があるので、もし解雇無効の裁判になれば大変です。

 

この数か月間、経営者の皆さんはコロナ禍で色々な決断を迫られてきたかと思います。

そして、私自身もですが、これから決断の連続だと思いますので、

せめてその決断は後悔しないようにしたいものです。

 

陽なた法律事務所 弁護士 松井竜介


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