2020-07-31
【依頼者にとって何が一番良いのか?】弁護士 松井竜介
弁護士の松井です。
最近の法律相談で、相談者から帰り際に
「ありがとう、ありがとう」
と何回も感謝されたことがありました。
この段階では、まだ話を聞いただけで、問題は何も解決していないのに…
弁護士の仕事は、裁判などで問題を解決することですが、
この「解決」にも色々種類があります。
判決をもらって結論を白黒はっきりすることも解決です。
依頼者の意地や名誉のためという部分もありますし、
交通事故などで責任がはっきりすれば保険が出るような場合は、
判決までいくことがあります。
示談や裁判上の和解で、責任を曖昧なままにして、解決することもあります。
不貞行為は認められないけど、
迷惑はかけたので迷惑料としてお金を払うというような場合です。
これらは相手がいることですので、うまくいかない場合もあります。
相手に請求する前の依頼者が悩んでいる段階での解決もあります。
相手にお金を請求したいけど、実際にとれるのかわからないという場合、
法律上請求できないという話になれば、その段階で解決します。
何も解決していないと思われるかもしれませんが、
法律上請求できないということを結論づけることで、
依頼者はあきらめがついて、前に進めるということがあります。
やはり、依頼者の話を親身になって聞くことが必要ですし、
カウンセラーのような一面もあるのかもしれませんね。
陽なた法律事務所 弁護士 松井竜介