2019-07-29
【法人名義の口座を開設する際の注意点】 司法書士・行政書士梶原美保
こんにちは。ようやく梅雨が明け夏らしい天気となっています。いや~、しかし暑いですね。
今日は法人を設立した後に開設する口座のお話しです。
口座開設時のお手続きが厳格化されていることをご存知でしょうか。その理由はマネーロンダリングや振り込め詐欺の口座として利用されることを可能な限り防止するためです。
どのような会社が該当するのでしょうか。まず営業の実態がない会社の口座は開設ができません。営業実態のない会社=ペーパーカンパニーの口座はマネーロンダリングや振り込め詐欺の口座として使われる危険性が容易に想像できます。また反社会的勢力の排除のため、その関係が疑われるような法人の口についても同様です。
そのような会社ではないことを銀行に理解してもらい、無事に口座を開設するには以下のような書類を準備していただく必要があります。
①法人の履歴事項全部証明書(発行後3か月以内のもの) ②法人の印鑑証明書(発行後3か月以内のも) ③代表者及び実質的支配者の公的な本人確認資料の写し ※印鑑証明書や運転免許証、パスポート ④会社の案内書や商品パンフレット、ホームページ等法人の実態が客観的にわかる資料
以上のような資料を揃えて頂いたうえで、銀行の審査を受けることになります。審査ですので上記の書類がそろっているからといって口座開設が約束されるものではありません。
また審査には2~3週間程度の時間を要するようです。
最後に金融機関によって必要書類等に相違があるかもしれませんので事前にお電話等で確認されることをお勧めいたします。